どうもDJ看護師です。
今回のテーマは、
看護師の夜勤専従のメリット・デメリットを経験者が徹底解説した。
という事で、私は病棟勤務の後に派遣看護師として働いていた経緯があります。そこで夜勤専従としても働いていました。
今回はメリットとデメリットや給料面についてしっかり整理して自分に合ったライフワークバランスが営む事ができるのか。DJ看護師の経験則も含めて明確にしていこう!なんて思っております。
では宜しくおねがいします。
この記事の目次
夜勤専従の看護師とは
真面目パンダ
夜勤専従の看護師さんの勝手なイメージですけど、自分のライフワークを突き詰めている人だったり、看護大学院生だったり、他の仕事とのダブルワークしている人、なんて感じで病棟の看護師にはあまりいないタイプの人間が多い気がします。
当時の私は、そんな看護師さんを見て「なんで夜専なの。なぜなぜなぜ」と気になって興味津々な眼差しで見ていたのを覚えています。今思うと羨ましかったのかもしれませんね。
そんな事はさておき、夜勤専従看護師さんは通称「夜専」などと呼ばれています。
この夜専の看護師さんにも回数や時間に制限がありますし、無限に働くことが出来るわけではないのです。仕事内容も含めて一つ一つ解説していきましょう。
夜勤回数に制限?時間に制限?
真面目パンダ
日本看護協会が規定としている夜勤・交代制勤務に関するガイドラインによりますと、
- 勤務間隔・・・勤務と勤務の間隔は 11 時間以上あける。
- 夜勤の連続回数・・・夜勤の連続回数は、2連続(2回)までとする。
- 夜勤後の休息・・・夜勤後の休息について、2回連続夜勤後にはお おむね 48 時間以上を確保する。1回の夜勤後に ついてもおおむね 24 時間以上を確保することが 望ましい。
- 月の夜勤時間・・・夜勤者の負担を考慮すると144時間が上限である。
と、いうことで極端な話し月の初めに夜勤を行うようなことは出来ず、連続2回まで。
そして、夜勤専従でも月の夜勤回数は9回(2交代夜勤)までという事になりますね。
夜勤専従でも基本的には上記の基準のもと働くことになりますので、しっかりチェックしておきましょう!
これは労働基準法の取り決めではなく、日本看護協会が推奨している基準になります。
夜勤専従の看護師のメリット
子ぶた後輩
真面目パンダ
私は夜勤専従の恩恵をたくさん受けたと思っているのですが、自分の生活ややりたい事など自分の思うように働くことが出来たのが最大の恩恵だったのかと思います。
メリットもデメリットも捉え方次第ですが、経験してきた上で各項目いくつかに分けてみました。
自由な時間が増える
2交代夜勤では、16時間勤務は通常で考えると1回の夜勤で日勤の2日分働くことになるのでその分勤務外の時間(自由な時間)が増えることになりますね。
上限が月144時間の夜勤は回数に換算すると、夜勤は月9回となります。
夜勤が月9回だとすると、週2程度。1週間で5日は自由な時間を作ることができます。
日勤などの通常勤務と比べると、圧倒的に自由な時間を増やすことが出来ると考えられますね。
自由な時間を使って、好きな事をするのも良し!他に働くも良し!自由ってサイコー!
高収入かもしれない
夜勤の1回の金額は、平均して3万円程度という所で推移しています。
月9回の夜勤を行うと、27万円の収入になります。
正規雇用の給料と比較すると若干少ない印象がありますが、時給換算すると基本給とほぼ変わらない金額となる病院もあれば、むしろ夜勤専従の方が金額が良い給料となる病院もあります。
労働対価で考えると、日勤の忙しい勤務に比べ夜勤で給料が同じ、もしくは高いとなると見合っている、もしくはそれ以上かもしれませんね。
ダブルワークが出来る
正規雇用での夜勤専従ではその採用された病院での規則に従うことが必要なので、ダブルワークはほぼ叶うことが出来ませんが、
非正規雇用なら夜勤専従で働きながら、自由な時間を自分のやりたい仕事や他の仕事に使うことも出来ます。
ちなみに夜勤専従で働きながら、一定期間派遣会社とも契約し、ダブルワークをしていた経緯があります。その内容は下の記事に。参考までに合わせて読んで下さい。
煩わしい業務や人間関係が少ない
夜勤専従ですと、日勤業務をする看護師に比べ他の看護師と関わる機会が極端に少なくなりますので煩わしい看護指同士の人間関係とは疎遠になると考えられるでしょう。
また、日勤業務にある細々とした業務は夜勤業務では、基本的に行う業務が決まっているため働きやすい側面があります。
人間関係に疲れた看護師さんや、なるべく他の看護師と関わらないように働きたい看護師さんや淡々とシンプルに働きたい看護師さんには、夜勤専従の働き方は向いているかもしれません。
夜勤専従の看護師のデメリット
体調管理が難しい
夜勤専従の働き方をしていると、勤務時間は人間が寝る時間に働いて、勤務後は人が活動している時間に寝るという、逆転生活を強いられる事になります。
私は体力に自信がある方でしたが、夜勤専従で働いていた時は”風邪”を引きやすかったです。
しっかりと睡眠を取っていたつもりでしたが、どうしても日中に寝てしまうと生活リズムを戻すことが出来なかったため、どこかで帳尻を合わせようとすると夜勤明けに寝ずに夕方ぐらいまで起きていたり活動したりしていました。
どうしても生活リズムを作ることが難しくなるため中長期的に夜勤専従する場合は、生活習慣病に注意する必要があると思います。
その為には↓には注意する必要があるでしょう。
- 夜勤明けに予定は入れずに、少しでも”仮眠”を取るようにしましょう。
- 翌日、翌々日が休みの場合でも、なるべく夜更かしは避けて午前中に起きて夜に寝る。というリズムを作るようにしましょう。
- 夜勤回数に関しては、自分の限界をしっかりと認識して、限界以上の夜勤は避けましょう。
- 食事のリズムも乱れがちです。夜勤明けなどは暴飲暴食しがちなため自粛して朝昼夕の食事を意識して摂取しましょう。
夜勤専従はただでさえ、心身ともにストレスをかけやすい為、体調を崩さないようにケアをしていく必要があるでしょう。中長期的に働くつもりでありば尚更かと思います。
看護師としてのスキルが必要
勤める病院によって勤務体制が異なるため、看護師1人で夜勤をする所もあれば2人体制のところもありますが、夜勤は日勤に比べ看護師の数は少なく、主治医はいないのが現状です。
そのため、自分の受け持ち患者さんをしっかりと把握した上で、夜間に考えられる状態の変化を考察して主治医や日勤の看護師に指示の確認をする必要があります。
青い枠の部分は簡潔に記載していますが、まとめると↓の要素が含まれています。
- 患者の状態の把握
- 状態の変化を考察
- 医師や日勤の看護師に指示の確認
看護師としてのスキルが詰まっている様なこの3つの要素。夜勤をする上では必要不可欠です。
看護師◯年目ならできる!というものではありません。不測の事態が起きても然るべき対応ができて「患者に不利益が被らない」ことが大切です。
採用面接の際はしっかりと自分のスキルを客観的に伝えることが大切ですし、夜勤を行う際には自分が不安なことや出来ないことはしっかりと伝えるようにしましょう。
夜勤の体制によってはワンオペ
先程も言いましたが、夜勤の看護師が1人や2人や+助手さんが居たり、病院によって夜勤体制は様々です。
夜勤看護師が2人だろうが、+助手さんが居たところで、そもそもの人数が少ないのでワンオペ状態には変わりないのですが、
夜勤の看護師が1人体制の病院(19床以下の診療所)については、判断の殆どを自分で行う必要があります。
状態の変化などイレギュラーが起きたとしても通常業務(他の患者さんについても)も待ってはくれません。基本日勤が来るまでは助けを呼ぶことが出来ないでしょう。(病院によって様々です)
業務内容の確認と果たして自分に出来る夜勤なのか、しっかりと考察した上で勤めることが大切かと思います。
夜勤専従看護師の給料(ライフワークバランスが合っているか)
夜勤専従のメリットでもお話ししましたが、まとめると↓
- 夜勤の1回の金額は、平均して3万円程度
- 月9回の夜勤を行うと、27万円の収入
月9回の勤務で27万円の収入は、日給1万円〜1万5千円の仕事が多いこのご時世から考えると倍の夜勤専従看護師の1回3万円は高収入であると考えられるでしょう。
私の知り合いの看護師は夜勤1回4万6千円という高給料のもとで夜勤専従をしている人もいます。
病院によって給料にこれだけの違いもありますので、しっかりリサーチすることをオススメします。リサーチ方法に関しては、下記にて記してあります。
そしてここで言いたいポイントとしては、ライフワークバランスが見合っているか。という所です。
短期集中して高収入を得られる夜勤専従は、デメリットでもお話しいましたが自分の心身のストレスを対価に高収入を得ていると考えられます。
病院が夜勤専従を雇う理由としては、①正規社員の労働環境を整えたい。②夜勤をする看護師が限られている。などが挙げられます。
夜勤は身体的にも辛い仕事で誰もが多くやりたがらない仕事であるため夜勤専従という求人(需要)があるため、夜勤専従をする事はそれだけのデメリットがあり、その対価を高収入として受ける取ることが出来ているのです。
・自分や他にチャレンジしたい事がある。しかしお金がない。
・まとまった時間が欲しい。しかしお金を稼ぐ必要がある。
・煩わしい人間関係と離れることが出来るのであれば短期集中して働くこと(夜勤)は苦痛ではない。
などといった理由で、自分の希望とメリット・デメリットが合致しなければ、続けることが難しい場合もあります。
求人を探す場合は、とにかく給料を貰いたいのか、他の仕事のために働きたいのか、などと自分と向き合う必要があると思います。そこを疎かにしない事が大切なポイントだと思います。
しかし、自分と向き合った上でも勤務先が自分の思ったところと違う。話しと違う。などと行ったことが起きてしまってはどうしようもありませんよね?
そんな事を防ぐ為に夜勤専従看護師の求人を探す為にはどのようにすれば良いのか解説します。
夜勤専従看護師の求人ってどうやって見つけるの?
求人数の少ない夜勤専従の職場をどの様に見つけるか、については3つのポイントがあります。
どれが1番良いのか、正しいのか、という事はなく自分に合った勤務先を探すためには全て試した上で自分なりに考える事が成功のポイントかと思いますので紹介します。
友だち(知り合い)の紹介
夜勤をしている看護師の友人の病院が、夜勤専従の看護師を探しているのであれば、その友人を通して労働条件(給料や交代制や仕事内容など)を事前に確認することが出来ます。
実際に働いている友人が居ることの最大のメリットとしては、面接などでは分からない情報を知ることが出来る。という点か思います。
夜勤業務の実際や職場の雰囲気や忙しさや夜勤中の休憩が取ることが出来るかなど病院が隠したくなるような情報も収集できるのは自分にとって勤務を決める上で大きなメリットですね。
デメリットとしては、”友人の紹介”というプレッシャーがある。という点かもしれません。
自分は、その職場が合わなければ辞めてしまっても良いかもしれませんが、自分を紹介した友人はその職場で働き続けるわけですから、仕事として後ろ指さされるような事はできない。する訳にはいかない。というプレッシャーがあると考えられます。
看護師という仕事自体が責任が大きいですが、さらに友人のメンツも考えて仕事をする必要があるのはデメリットかもしれませんね。
求人誌やwedで検索して自分で電話する
地元の求人誌や「〇〇県 夜勤専従 バイト」などと検索してヒットした病院の情報を収集して、自分にあっているかも。と思ったら自分で電話する方法です。
この方法を私は数十回も行ったことがあるのですが、分かったこととして「規模の小さい病院になるほど、給料の交渉が通りやすくなる傾向がある」という事です。
自分が、どの様に働きたい。これぐらいの給料が欲しい。ということ明確にすることで給料や働き方(回数や時間など)を考慮してくれる病院は規模が小さくなる程要望に答えてくれる傾向にありました。
規模が大きい病院は融通がきかない反面、小さい病院については小回りが効くため、しっかりと面接者に向き合ってくれました。
この方法は、しっかりと自分の働き方や希望・要望を整理して、伝えることが出来る人には有効かと思います。しかし手間がかかることがデメリットかもしれません。
求人サイトに登録する
求人サイトについては、
- 手間がかからない。
- 自分の要望や希望を整理してくれる。
- プロのコンサルタントが求人を探してくれる。
などといった、先程の夜勤専従の求人を見つけるためのデメリットをカバーしてくれるのが求人サイトに登録することのメリットと考えられるでしょう。
・夜勤専従の求人を出している病院に友人がいない。
・自分で電話して給料などの交渉なんて出来ない。
そんな人達には求人サイトを登録することも手段の一つとしておすすめできます。もちろん登録したからと言って紹介された病院に勤めないといけない。という訳ではありません。
あくまでも、プロのコンサルタントが自分の情報を収集してくれた上で、自分にあった職場を提案してくれるので、必要に応じて相談をすることは可能です。
さいごに
結局は自分のライフワークバランスと見合っているか。という部分になりますので、メリットとデメリット、そして給料を解説しましたので、自分と重ね合わせてみて下さい。
もし、「やってみたい!」と思った看護師さん用に求人の探し方も解説しました。
看護師不足の今の時代では求人は早々に逃げることはありません。無くなれば、次の求人が現れます。なので焦らず、自分と向き合って転職することをオススメします。
もし転職など、考えているならこちらの記事を1度目を通しても遅くはありません。是非。
では、最後まで読んでくださりありがとうございました。感謝します。