どうもDj看護師です。
ふと思ったんです。インスリンの空打ちでインスリン注射内の気泡って無くなった記憶ないぞ。と
いや、注射する前に空打ちするじゃないですか?あれ、
「注射内の空気を出すために行う」
って間違いなく看護学校で習ったんですよ。私のインスリン注射の手技の根拠がそれだったんですよね今の今まで。
出典:novonordisk
いつ空気が出るのか。いつ出るのかと、待っていましたよ。今思うとロシアンルーレットみたい。
でも、もし空打ちして針先からインスリンが出ても、次の注射の時は空気が出てもおかしくないですよね?だって、インスリン注射内に空気が残ってるんだもん。
自分の無知さに怖くなったので、調べた上で信用ならなかった自分がいたので製薬会社さんに問い合わせもしてみたので(製薬会社の皆さん忙しいのにすみません。)ここに記します。
ではよろしくおねがいします。
この記事の目次
インスリン注射の空打ちの意義とは
- 液の流路の確認
- 注射器の破損の有無
- 注射器の空気の除去
インスリン注射の空打ちの意義は主に上の3つになります。
これらはもちろん知ってたはずですし、改めて読むと「そうだよね!」ってなるんですが、
急に「空打ちの意義3つ答えて」って言われたら、全部答えられた自信ありましたかね?
回答見ると簡単そうなのですが、すぐに答えが出てこないものですよね。
でも、上の3つに当たったことないし、本当に必要なの?的な思いもあるので簡単におさらいです。
液の流路の確認
針をインスリン注射に接続する際に、針が注射器に向かって斜めに装着されてしまったり
針が曲がってしまい注射器にしっかりと刺さっていない場合が可能性として考えられます。
空打ちの確認をしないと、
患者さんにインスリン注射をした際に「薬剤が出ない」などの問題の発生が考えられます。その場合だともう一度患者さんに注射を打たなければならなくなりますよね。
やはりそういう観点からも空打ちは必要。ってことになりますよね!
注射器の破損の有無
空打ちをすることで、針の装着の確認や注射器自体に問題が無いかの確認になります。
もし、空打ちをしなければ針の装着の不備や注射器の破損等を発見することができます。
漏れていれば定量単位のインスリンを投与することができないですし、確認の意味としては必要ですね^^
注射器の空気の除去
出典:novonordisk
私の疑問はココにありました。
インスリンの空打ちの意義にしっかりとありましたよね。「注射器の空気の除去」というのが。
ただ、空打ちしてインスリンが出ずに空気が出たなんて経験ないですし、もし空打ちで空気が出るのであれば2回目の注射は大丈夫?ちゃんと投与できてるの?って思いますよね。
ふと、不安になったので公式サイトで確認しました。
空打ちでインスリン注射内の気泡は抜けない?
出典:novonordisk
100年近くの歴史があり、インスリンや医療用医薬品、医療機器の開発を行っているノボ ノルディスクさんにて確認を行ったところ
正しく空打ちを行っても気泡が完全に抜けないこともありますが、残っていても問題ありません。空打ちしても抜けない気泡は注射されることはありません。
注射針を装着した時、後ろ針がゴム栓を貫通して薬液側に突き出しています。薬液内で注射針の先端より上にある小さな気泡は完全には抜けません。また、注射されることもありません。出典:novonordisk
空打ちでは、インスリン内にある気泡は完全に抜けることがない。とのことですね。
少し気になるのは「完全に」という事は、やはり空打ちで空気が出る事がある?ってことでしょうか。
そもそもなぜインスリン内に気泡を残しておくのでしょうか?
インスリン注射内に空気が入っている理由
製品に数mm程度の小さな気泡が入っていることがあります。製造工程で空気が入らないようにしていますが、細かい気泡の発生に関しましては避けることができません。
空打ちで気泡を抜き、薬液が出ることを確認してから注射してください。出典:novonordisk
特別な理由はなく、意図として空気をしれているわけでもなく
製造過程でインスリン内の(気泡)空気を抜くことは不可能ということだったんですね!
今の技術を持ってもインスリン内の空気を抜くことは難しいんですね。
気泡(空気)が注射されない理由
出典:novonordisk
空打ちしても抜けない小さな気泡は、注射されることはないと思われますので、 安心してご使用ください。また、注入量にも大きな影響はないと考えられます。 出典:novonordisk
画像からみるとインスリン内にある空気は、装着した針より上に来ている為空打ちにて空気が出ることは無いようです。
また、注射をする時は上向きで注射するため空気は横または針と反対側に行くことになるので問題ないとの回答でした。
つまり製造過程で装着した針先に届くぐらいの空気が入った場合は空打ちの際に空気が出る可能性がある!ということですね。
そして、おそらくもし空打ちの際に空気が出るのは初めの方だけで、しかも注射する際は横または下向きで注射するので中の空気が注射される心配はほぼ無い。ということになりますね!
まとめ
①空打ちで空気が出る可能性はある。
②注射の際は横か下向きで注射するため中の気泡が体内に注射される心配はない。
③インスリン内の空気は製造過程で避けることができない。
④つまり、空打ちは大切!!
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