この記事ではこんな事が知ることが出来ます。
- 派遣看護師とは
- 派遣看護師のメリット・デメリット
- 派遣看護師は生活できるのか【当時の収入公開します】
- 派遣看護師になるためには
これらの疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事となっています。
なぜなら、僕は臨床経験後に実際に派遣看護師として働きました。そして約2年半で5法人7施設の職場で派遣看護師として培った経験をもとに紹介するからです。
記事の前半は派遣看護師の基本を解説しつつ、記事の後半では、僕の実際の派遣看護師としての収入をもとに紹介します。
この記事を読み終えると、「派遣看護師として働く自分」をイメージすることができるようになるでしょう。
では。宜しくおねがいします。
この記事の目次
派遣看護師とは?
派遣看護師の主な勤務地としては、
- 特別養護老人ホーム(いわゆる特養)
- デイサービス
- 訪問入浴
これら社会福祉法人運営の施設や事業所があります。もちろん病院や老健などもあります。
そこに、勤務先と看護師の間に「派遣会社」が入ることで看護師が派遣会社に配属した状態のまま病院や特養・デイサービスで勤務するという形態にあります。
つまり看護師の雇用先は「派遣会社」で病院や特養・デイサービスなどは「勤務先」になります。
派遣看護師になるメリットは?
派遣看護師のメリットは、
- 残業しないで良い
- 自分のライフスタイルに合わせられる
- ダブルワークも出来る
- 人間関係に巻き込まれにくい
- 会議など免除されやすい
などが上げられます。では、1つづつ解説していきましょう。
①残業しないで良い!
もちろん契約条件で残業なしで労働可能です。
先程も話したとおり、派遣看護師は時給勤務のため無駄な残業がありません。つまりサービス残業がありません。働いたら働いた分お給料をもらうことができます。
大切なのは、勤務先を派遣会社と決定する上で自分の働きたい内容や労働条件を整理しておくことです。
勤務によっては残業しなければならない時もあります。そんな時は勤務前にしっかりと派遣会社に労働条件を伝えておくことで「アレ?こんなはずじゃなかったのに。。。」ということが事前に防ぐことができます。
残業をせず、しっかりと時間内で働きたい人は、派遣会社にしっかりと「残業なし」という希望を伝えることが大切です。
②休みも自分のライフスタイルに合わせて調整できる!
勤務先の条件によっては土日休みや月休日数を決めるなど自分のライフスタイルによって働き方を選択することができます。
派遣会社にシッカリと自分の希望を伝える事で、その希望にあった職場を探してくれます。
休みだけではなく9時〜15時や3時間勤務など勤務時間の短縮の希望も選択することができます。
派遣会社としっかりと勤務形態を話し合うためには、先程も言いましたが、自分の働きたい内容や労働条件を整理しておく事が大切ですになります。
派遣看護師という働き方を選択しようとする看護師さんの中には▷【看護師】沖縄や離島で働くと幸せになれるかもしれない件。なんて働き方を選ぶ人もいます。参考までに。
ダブルワークもできる?!
病院勤務と違い、ダブルワークも可能です。
条件が合えば自分の働きたい職場で働きたい分を調整することができるため、
週3日はAの職場で働き、週2日をBの職場で働いたりすることも可能です。
また派遣を通さずに夜勤を違う職場で働く事も可能です。これらを組み合わせることで病院勤務の時よりもかもしれません。
職場環境を医療系に絞る必要もなくて、カフェや居酒屋などチャレンジしてみたい所で働くのも良いかもしれませんね。
人間関係に巻き込まれにくい?!
派遣看護師は職員ではないため外部者扱いされやすい傾向にありますので、丁寧に扱われる事が多々伺えます。
そのため、職場の人間関係と距離を置いた働き方ができたり、陰湿なイジメに巻き込まれにくいメリットもあります。
もちろん、派遣だからといって、仲良しの人ができないわけではありません。あくまで人間関係が悪い方に転びにくいという点が、派遣で働くメリットの1つですね。
社会福祉の現場では、介護vs看護なんて状況をよく目にします。なぜこんな事が起きるのか。解説している記事もありますので参考にして下さい。
委員会や時間外会議などは免除されやすい!
派遣看護師は仕事自体は正職員とさほど変わらないですが、委員会や研修などは施設自体の方向性や責任を負うこともあるため職員が行うことが多いです。
そのため派遣看護師は、研修や時間外会議などが免除されやすい傾向にあります。
また、時間外に行われることが多いため職場は残業代を支払わなければならないため免除となる事が多いです。
派遣看護師のデメリットは?
派遣看護師のデメリットとしては、
- 給料に経験など反映されにくい。
- 昇給・賞与が無い
- 同じ職場で働くことが出来ない。
- 教育体制が確立されていない。
が上げられます。では、1つづつ解説していきましょう。
①年齢や経験値などが給料に反映されにくい。
基本的には看護師資格以上の資格を持っていても時給には反映されることはありません。。。
また年齢や経験値に応じた給料の値上げなどは無いため、20〜30歳代からすると高いお給料と感じることが多いと思いますが、
ベテラン看護師からすると物足りなく感じる事があるかもしれません。
②昇給昇格・賞与がない。
新たな資格や勤務年数に伴う昇給(時給が上がるなど)はほとんどありません。
正職員で勤務する場合は、1年に1〜2回昇給や昇格のチャンスがありますが、派遣看護師の場合は給料は一定の場合が多いです。
また、ボーナスもありません。あったとしてもごくわずかの場合が多いです。ほとんどの場合が、月給×12=年収という形になるでしょう。
派遣会社と看護師の契約関係としても期間雇用のため、ある意味仕方のないことなのかもしれません。
③同じ職場で働くことができない。
派遣会社は派遣看護師を同じ派遣先に派遣させることができる期間として3年間という規定があります。
勤務先は3年後には正職員として採用の提案をしなければならなく、派遣看護師ははその選択を行うことができます。
基本的には1度の契約での契約期間は半年〜1年間です。そのため更新されなければ勤務先の職場の状況で契約満了でまた別の職場へ行かなくてはなりません。
ずっと同じ職場で働きたいという人には向かないかもしれません。
④教育体制が確立されていない事が多い。
派遣看護師の場合、即戦力としての働きを求められることが多く、基本的な手技や処置などをつきっきりで指導してもらえることは基本的に無いところが多いでしょう。
新人看護師のような入職時の研修や教育体制は期待できないと考えていいです。
業務に少しでも不安がある場合は、自分が勤務先から何を求められているのか、事前によく確認しておくことをオススメします。
派遣看護師は生活できるの?
派遣のお給料は時給制ですので働いた時間分がお給料に換算されます。
都内と地方では時給単価が500円以上違うのですが、平均的に1500〜2100円で推移しています。
具体的に月額計算すると、
週40時間(1日8時間勤務の通常勤務)の勤務だと、月休8〜9日の月22日出勤になります。
月総額264,000〜369,600円の収入となります。
ここから市民税や所得税や年金などを差し引いても生活することが出来るでしょう。
夜勤が無いぶんややお給料が少ない印象を受ける看護師さんもいるかも知れませんが、場合によっては今よりも良いお給料になる看護師さんもいるかも知れませんね。
時給勤務なので残業があればしっかりと残業代が支払われるのでお給料も増えるでしょうし、
病院勤務に比べ圧倒的に残業や休日出勤など無いのでプラベートの時間を多く使うことができるのではないでしょうか?
派遣看護師になるにはどうすれば良い?
派遣看護師として働くためには、主に2通りの方法があります。
- 地域に根ざした派遣会社を自分で検索して登録する
- 派遣サイトに登録する
では、簡単に説明しましょう。
地域の派遣会社を検索して登録する
私の場合、自宅から近い派遣会社に登録をして看護師として働いていた事があります。
メリットとしては、小規模の派遣会社であるほど親身になって自分の悩みや意見を聞き入れてもらう事ができる。という点でしょうか。あくまでも質の良い会社に出会ったらですが。
デメリットとしては、紹介できる派遣先が限られている。ことです。
小規模では管理上の問題で派遣先を増やすことが出来ずに、労働者からすると選択が制限されてしまう結果になることがあるでしょう。
派遣サイトに登録する
私は、派遣サイトにも登録したことがあります。
メリットとしては、圧倒的に求人数が多いこと。つまり、自分の希望する派遣先の選択肢が増えます。
転職や働き方については、勤務先の選択肢が多いほうが圧倒的に良いです。しかも派遣看護師として働いている間に勤務先を変更しても履歴書の記載は問題ありません。
合わなかったら辞める。良い職場探しのきっかけとする。そんな考え方もできるのが派遣看護師の良いところです。
デメリットとしては、大きい会社になるとレスポンスが小規模の派遣会社に比べて遅い。という点があります。自分の意見やどうしたいなど決まっていれば問題ないのですが
相談したい。などの個人の悩みなどについては、友人など他の人に頼るのも良いかもしれません。
まとめ
- 自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる
- 柔軟に仕事をこなす事を期待される
- 派遣看護師で生活することは可能である。
- ダブルワークで今以上のお給料を稼ぐこともできる。
- 給料が上がることが無く、自分のライフワークとのトレードオフと考える必要がある。
僕は、派遣看護師という選択をし、派遣看護師のメリットを存分に使うことで自分の人生の選択肢が広がりました。
現在は訪問看護師として働いているのですが、自分でも訪問看護師になるとは夢にも思っていませんでした。
今の職場が合わない。やめたいけど辞められない。そんな看護師さんい向けた記事も書いてるので参考にして頂けたらと思います。